URLの最後が拡張子がつかないパターン(ディレクトリやindex.htmlで省略時)のとき、「/」があっても無くてもページは表示されます。このときどちらかに統一しておきたいことがあるかと思います。
今回対応したいページがあったので、htaccessを使って「/」有りに統一する方法をメモしておきます。
スポンサーリンクhtaccessでURLの最後に「/」を付ける方法
<IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine on #「/」補完 RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$ RewriteRule .* %{REQUEST_URI}/ [R=301,L] </IfModule>
↑こちらを「.htaccess」に追記すると、URLの最後に「/」を追加できます。
※編集する際はバックアップしてからお試しください
実装は以上で完了となります。
以下、簡単にですが、一通り説明を書いておきますので、興味のある方はご覧ください。
※ちなみにメインは4~6行目です
1行目と7行目(IfModule)
<IfModule mod_rewrite.c> ・・・ </IfModule>
モジュール(mod_rewrite.c)が使える場合に「・・・」の処理を行います。言い換えると、モジュールが使えない場合は、「・・・」の処理は何も行われないということです。
基本的に「mod_rewrite」を利用できる環境がほとんどですが、サーバによっては利用できない場合もあるかもしれません。
もし動作しない場合は、「htaccessの設定ミス」または「モジュール(mod_rewrite.c)が使えない」が考えられます。htaccessに問題がなさそうな場合は、レンタルサーバやサーバ管理者にご確認ください。
2行目(RewriteEngine on)
RewriteEngine on
「mod_rewrite」を有効にします。
3~5行目(RewriteCond)
#「/」補完 RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
3行目はコメントです。
4行目、5行目は、アクセスしたURLの最後がファイル名(company.htmlなど)以外で、かつ、「/」が付いていなければ、という処理になります。
各記号の説明をしますね。不要な方は6行目(RewriteRule)まで飛ばしてください。
RewriteCondとは?
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
「RewriteCond」とは、半角スペース以降に条件(%{REQUEST_URI} !/$など)が書かれていて、その条件が満たされた場合に次の行の処理を行うという命令です。
今回の場合、5行目も「RewriteCond」になっています。こういった場合はAND条件になります。つまり、「4行目を満たす」かつ「5行目を満たす」ならば「6行目を処理する」となります。
[OR]を「RewriteCond」の行の最後にスペースをあけて付ければOKです。
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ [OR]
RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
%{REQUEST_URI}とは?
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
%{REQUEST_URI}とは「REQUEST_URI」という環境変数を使うための形です。「%{}」で囲むと環境変数の値を利用できます(環境変数は他にもいくつかあります)。
環境変数「REQUEST_URI」の値はURLのドメインを除いた部分です。このページの場合ですと、URLが「https://lucklog.info/htaccess-url-end-slash/」なので、「/htaccess-url-end-slash/」となります。
「¥」とは?(正規表現)
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
「¥」はエスケープ文字です。「\.」は「.」という文字を指します。「.」のように文字以外の機能を持つ文字を文字として扱いときに「\.」のように文字の前にエスケープ文字を付けます。
「!」とは?(正規表現)
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
「!」とは否定です。よって、「!/」は「/」ではない、「!\.」は「.」ではないという意味になります。
[^~]とは?(正規表現)
RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
[^~]とは「~」以外を意味します。「~」には2文字以上指定でき、「かつ」になります。
よって、[^/\.]は「/」「.」以外となります。
「+」とは?(正規表現)
RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
「+」は直前の文字を最低1文字以上必要という意味になります。よって、「[^/\.]+」の意味は「/」「.」以外の文字列が1文字以上です。
※(例)OK⇒「a」「test」など、NG⇒「/」「.」
「$」とは?(正規表現)
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
「$」は直前の文字が行の末尾にある場合にマッチします。よって、「!/$」は末尾が「/」ではない、「[^/\.]+$」は「/」「.」以外の文字が1文字以上で終わる文字列となります。
6行目(RewriteRule)
RewriteRule .* %{REQUEST_URI}/ [R=301,L]
アクセスしてきたURLの末尾に「/」を付けたURLにリダイレクトします。
本ページであれば、「https://lucklog.info/htaccess-url-end-slash」でアクセスされた場合、「https://lucklog.info/htaccess-url-end-slash/」にリダイレクトされるということです。
以下各機能・記号の説明です。
- RewriteRule
- URL の書き換えを行います。1つ目のスペースの後の「条件パターン」に一致する URL を、2つ目のスペースの後の「置換文字列」で書き換えます。
- 「.」(正規表現)
- 任意の1文字
- 「*」(正規表現)
- 直前の文字が 0回以上 繰り返す
「.*」の場合、どんな文字列でもという意味 - [R=301,L]
- R=301は、リダイレクトを行います。ちなみに、URL変更を伝えるので、今までのページの評価は落ちません。
Lは、ここで終了という意味です。
まとめ
ゴチャゴチャと書きましたが、アクセスされたURLの末尾に「/」が無いけど付けれる場合、「/」をつけてリダイレクトするよということです。
<IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine on #「/」補完 RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$ RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$ RewriteRule .* %{REQUEST_URI}/ [R=301,L] </IfModule>
↑こちらを「.htaccess」に追記すると、URLの最後に「/」を追加できますので、必要な方はコピペしてご利用くださいね。
※バックアップはお忘れなく
ちなみに、下記のようなページを作成したのですが、URL末尾に「/」を付けたかったので、今回の記事を書きました。
https://colorcode-to-rgb.luck-jp.com/ffff00/
以上、誰かのお役に立てれば幸いです。
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