影響力の武器 [第三版] ~こんな読み進め方はいかがですか?~

影響力の武器 [第三版] 説得の秘訣を読みました。メンタリストDaiGoさんが何度も読んだと動画で仰っていた本で、僕も気になって読みました。

影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか [ ロバート・B・チャルディーニ ]

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感想(23件)

数か月前に1度読んで、今2度目を読んでいます。興味深い本だったので、ぼちぼち内容は覚えているんですが、全然身にはなっていない感じがします…。

そこで、1度目読んだときに「この本のこの構成いいなぁ」と思っていたところがあるのですが、そこを利用して順番に読むのではなく、飛ばしては戻ってという読み進め方にしました。

なかなか理解が深まりやすそうな読み方だったので、備忘録も含めメモしておきます。

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この構成いいなぁと思った箇所

影響力の武器」は8章で構成されていて、各章の最後に「まとめ」「設問」という節があります。

まとめ」には、その章の要点がまとめられています。
設問」には、「内容の理解」として、その章が理解できているか確認できる問題がいくつか用意されています。

また、「設問」に、「クリティカルシンキング」として、具体的な例を挙げて、『こんなときはどのように「影響力の武器」を使って行動するか?』とか『このような状況・結果になった理由を「影響力の武器」をもとに説明せよ』などこちらも理解できているか確認できる問題が書かれてあります。

理由

この「まとめ」と「設問」にその章の核となる重要な内容が網羅されています。しかも、「設問」に対する答えを考えると、自然と「理解を深めるため」「記憶を定着させるため」に必要な行動をとることになります(下記)

  • 書かれていた内容を思い出したり
  • どのように「使うか」「使われているか」を考えたり
  • まとめを読み直したり
  • ページを戻って該当箇所を探して読み直したり

「まとめ」がある本は多いですが、設問まであるのはそこまで多くはないのではないでしょうか。僕がそこまで多く読めているわけではありませんが…そのように感じました。と同時に、「設問」があることが有難く感じました。

読み進めるのに時間は掛かりますが、本を理解するという意味では、そこに掛ける時間はたいへん貴重だと思います。

『影響力の武器』僕の読む順番

読む準備を整えてから読む」ということはよく耳にします。

例えば、目次を読んで何が書かれているかを想像するとかこの本から何を得たいと思って読むかを考えるとかモチベーションをあげたり、吸収率を良くしてから、本を読むという感じかと思います。

これに近い感じです。それでは具体的な順番と読み方に進みます。

1.設問の「内容の理解」を読む

まず、設問の「内容の理解」を読みます。「この質問に対する答えが書かれているんだぁ」という軽い感じで読みます。

2.「まとめ」を読みながら、設問の「内容の理解」の答えを考える

設問の「内容の理解」の答えを考えながら「まとめ」を読みます。難しく考える必要はなくて、「こんな感じの回答かなー」くらいで見ていくと良いかなと思います。

まとめには大体設問の順番どおりに出てくるので、1つ目の設問を見て「まとめ」を読み進めて、回答が見つかれば、2つ目の設問を見て「まとめ」を読み進めて…と見ていけば楽です。

また、「まとめ」だけでは「内容の理解」の設問にすべて回答することはできませんので、回答が見つからないのであれば、次の設問に移っちゃいましょう。

3.本文を通して読む、または、「内容の理解」未回答の答えを探す

1、2の後は、一通り本を読み切りたい人は本文を最初から読むと良いと思います。

または、重要な点を一先ず押さえたい人は、「内容の理解」未回答の答えを探すために読んでください。関係ない本文は読み飛ばしてみてください。

A.本文を通して読む

例えば、1章に対して上記1、2をやった後、1章の本文を読んでみてください。かなり読みやすくなっていると思います。

あと、「内容の理解」未回答の答えも探しながら読むましょう集中しやすいですし、モチベーションも保たれます

B.「内容の理解」未回答の答えを探す

1、2を終えて「内容の理解」未回答の設問があるかと思います。その答えを本文から探していきます。

例えば、第2章の設問の内容の理解の2.に

リーガンの研究では、このルールの三つの特徴が・・・

とあります。ですが、「まとめ」には「リーガンの研究」という文言が出てこないため、本文を読む必要があります。

とは言いますが、「リーガンの研究」というキーワードがあるので、最初からすべて読む必要はなく、そのキーワードを探して、その前後を読んで答えを探します

このような感じで回答を埋めていきます。本文をすべて読む必要はないので、「時間があまりないけど読みたいとき」にはオススメです。

最終的に本文を全部読もうと思ったときには・・・

回答を探して読んでいくとそれなりに読むことになりますし、自然に理解も深まっています。
よって、いざ本文を読むときには知っていることがかなりある状態で読むので、とても読みやすくなっていると思います。

4.設問の「クリティカルシンキング」を考える

1~3で「内容の理解」の設問はすべて回答済になっているかと思います。

この状態で、「クリティカルシンキング」を考えてみます。分からなくても良いので自分なりの答えを考えれたらOKだと思います。

まとめ

以上、1-4の順で読み進めていけば、かなり理解できるかと思います。

この順番で読むと、本文を読むときには、既に要点は掴んだ状態ですし、未回答の設問を探すという目的もあり集中もしています。

実は、本のタイトルや目次からこの本を読む目的・得たいものを考えられるのであれば、1-4の順で読む必要はありません。というのも、「本のタイトルや目次からこの本を読む目的・得たいものを考える」の代わりに1-4をしているようなものなので、本のタイトルや目次から分かるのであれば、それで十分です。

難しくて読みにくい原因は?

本が読みにくいときは、知らないことや理解できていないことが多いときに、起きやすいです。例えば、知らない用語だらけだととても読みにくかったりしますよね。

また、目的もなく何となく読んでいる時は、途中で集中力が切れて、モチベーションが持たず、結局読み切れないということもあります。すごい読みたかった本であれば時間を忘れてすぐ読み切ってしまったりしませんか?

なので、知っていることを増やし、集中力とモチベーションを保つ工夫をすれば、読みやすくなります。その工夫が上記1-4の順番で読むということになります。加えて理解も深まりやすい本だと思いますので、一石二鳥です。

時間がないけど、読み返したいときは?

1-4の順番で読んでいると、設問の「内容の理解」「クリティカルシンキング」は回答済かと思います。

なので、そのメモを本に挟んどいて、各章の「まとめ」「設問」の節、およびそのメモを読み返す。これである程度読み返したことに近くなると思います。

たいへん復習もしやすい本だと思いました。

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