テキストエディタやエクセル、画像編集ソフトなどで編集を行う人であれば、「Undo」、「Redo」はよく使用するのではないでしょうか。実際、私はかなり使用しています。作業には欠かせないと言っても良いくらいです。
そんなUndo、Redoですが、今まで長年使用してきて、注意点が何点か分かってきました。今では注意することが染み付いていて、大きなミスは起きません。ですが、最初のころは作業が無駄になることもありました。今回はその注意点をまとめておきます。
スポンサーリンクUndo、Redoの使い方
※使い方の説明です。ショートカットキーを使用していることだけ分かっていただけたら、読み飛ばしていただいて大丈夫です
私は、Undo/Redoはショートカットキーを使用します。
Ctrl+Z
※Undoのショートカットキー
Ctrl+Y
※Redoのショートカットキー
Ctrl+Shift+Z
※Redoのショートカットキー(ソフトによってこのパターンもあります)
Undoの場合ですと、Ctrlを押しながら、Zを連打(早く連打する必要はありません※以下同様)すると、その度にひとつ前の処理を取り消していくことができます。
Redoの場合も同様で、Ctrlを押しながらYを連打、またはCtrlとShiftを押しながら、Zを連打で、ひとつ前の取り消しを取り消すことができます。
このようにショートカットキーを使用すると気軽に操作を取り消したり、取り消しを取り消すことが出来ます。
Undo、Redoを使用する際の注意点
私が使用してきた中で感じた注意する点は下記3点です。
- 「取り消し中」に編集すると、「取り消し」を「取り消す」こと(Redo)ができなくなる
- PCが落ちたり、ソフトが落ちるとUndo、Redoができなくなる可能性がある
- 完全に「取り消し」ができるとは限らない
「取り消し」中に編集すると、「取り消し」を「取り消す」こと(Redo)ができなくなる
私は、この操作ミスによって、作業が無駄になったことが何度かありました。
頻繁に起きることではないのですが、地味に嫌な出来事です。やったことが無駄になり、再度同じことをやらないといけないという精神的なダメージがあります。もちろん、純粋に作業時間が無駄になる辛さもあります。
「保存」を頻繁にする人は要注意?
この操作ミスは、「保存」を頻繁にする人の方が起きやすいかもしれません。
ちなみに、私は頻繁に保存する人です。ひと処理ごとに保存する程です。
なぜかというと、下記のような一連の流れで、「A」という記述が復元できなくなります。
- 「A」という処理を追加する
- 「保存」する
- 「取り消し」を複数回する(Undo)
※Aを取り消した状態になる - 誤って何かのキーを押してしまう(誤打)
※例えば「取り消し」をしている際に「Ctrl」から指が外れて、「z」を入力してしまうなど - 癖で「保存」をしてしまう
- 「取り消し」の「取り消し」ができなくなる(Redo)
※Aが復元できなくなる
一連の流れの「5」に関しては、保存をCtrl+Sで行っているのも起こりやすい理由だと思います。
ショートカットキーを使用していると操作自体が一連の動きとなり、気づいたときには保存しているとなります。
仮に「5」で保存をしていなければ、「2」の保存が生きているので、「4」時点のソースを避けておき、ファイルを開き直すことで、「1」の状態を復活させることができます。つまり、「A」が復元できます。後は避けておいた「4」にそれを埋め込めば解決です。
もし、一連の操作のどこかで止めることができれば、「4」のような誤打までであれば、操作ミスもカバーできます。100%防げるわけではありませんが、注意することで作業を無駄にするリスクを軽減することができます。
(余談)「保存」を頻繁にすることは悪いわけではない、むしろ良い
前項では、「保存」をしたことで復元できなくなる場合をご紹介しましたが、「保存」を頻繁にすることは決して悪いことだけではありません。
良いこともたくさんあります。だからこそ、私は頻繁に「保存」しています。
例えば、「保存」を頻繁しておくと、次項にある「ソフト」や「パソコン」が落ちたときに、大きな助けとなります。もし、「ソフト」や「パソコン」が落ちた時、1時間保存していなかったらどうでしょう。私にも経験がありますが、絶望でした。
テキストエディタはほとんど落ちることはありませんが、画像編集ソフトは落ちることがあります。使用するメモリが多いことや、デザインデータが大きいなどが原因だと思います。また、パソコンも予期なく落ちることがあります。今では、「フリーズや落ちること」はある程度仕方のないことだと私は思っています(事故みたいなものですね)。そう思っておいた方が何か起きた時の精神的ダメージは和らぎますし、対策もできます。
※落ちたのは自分の使い方に問題があるかもしれませんし(ソフト開きすぎなど)
残念ながら、パソコンやソフト落ちたとき、何かに怒りをぶつけたり、苦情を言ったとしても、失われた作業は復活しませんので…
であれば、被害を抑えるための対策を考えることに時間を費やした方が自分のためになります。
前置きが長くなりましたが、このような不測の事態(パソコンやソフトがフリーズしたり落ちたりする)が起きたときに、少しでも被害を減らすためには、頻繁に「保存」することがリスクヘッジとなります。
上項の操作ミスよりも「助けになることの方が多い」ので、こまめに「保存」することをおすすめします。
ソフトやパソコンが落ちたり、閉じたりすると「取り消し」できなくなる
パソコンが落ちたり、ソフトが落ちたりすると、Undo、Redoができなくなる可能性が極めて高いです。基本的にはできないと考えて間違いないと思います。落ちた場合だけでなく、自分でソフトを閉じたり、パソコンを再起動しても同様です。
閉じる場合は、「Undo、Redoができなくなる」と知っていれば、注意し・慣れていけば、問題ありません。ただし、落ちる場合は、自分の意志ではないため、急に発生します。回避はできないので、日ごろから注意しておくことしかできません。
前項でも書きましたが、「Undo、Redoができなくなる」ことは仕方ないと諦めて、こまめに「保存」しておくことが被害を最小限に抑えるための対策ではないでしょうか。
「取り消し」ができなくなるのは仕方がない
※個人的な見解程度です
ソフトやパソコンが落ちたり、閉じたりした場合、「Undo、Redoができなくなる」ことは仕方がないと思います。
取り消しができるということは、「一つ前の状態」「最後の操作」といった情報を持っていると推測できます。持っている情報の内容は多少違うかもしれませんが、「何かしらの情報」を保持していないと前の操作を取り消すことはできません。つまり、そのような情報をソフト(パソコン)が一時的に保持していることになります。仮に一時的にではなく、保持し続けるとすると、どんどん積もり積もってパンクするでしょう。単に容量不足になったり、落ちたりフリーズする要因となってしまうのではないでしょうか。
よって、ソフトを閉じた(落ちた)タイミングでそういった情報を破棄するのがベストなんだと思います。
完全に「取り消し」ができるとは限らない
「取り消し(Undo)」ができる回数には制限がある場合があります。
私が一番使うソフトはテキストエディタです。テキストエディタの場合はかなり前の処理まで取り消すことができます。感覚的にはファイルを開いた時点まで取り消せると思える程です。それくらい制限は緩いです。テキストなので、「取り消し」に必要な情報が小さく済むのだと思います。
Adobeの画像編集やデザインソフトも同様な気がします。操作履歴(ヒストリー)が存在し、操作の内容自体を確認できます。テキストエディタより、必要な情報量は大きいと思いますが、それよりもUndo、Redoといった機能(実際はヒストリーだと思いますが)の需要があるのかなと思います。
また、エクセルの場合は、100操作までという制限がありました。実際にExcel2013で試しました。
サポートの方にも記載がありましたので、参考URLとしてリンクさせていただきました。
※初期値は16操作や100操作で、レジストリで設定することで変更できるようです
Microsoft サポート「Excel での操作を元に戻す回数を変更する方法」
何十回もの操作を「取り消す」ことはあまりないかもしれませんが、どこまでも元に戻れるとは限らないという認識で使用するのが無難だと思います。
(余談)ExcelのUndoは、ブックをまたぎます
ExcelでUndoを使用すると特徴的なことがあります。
Excelファイルを複数開いていると、開いているファイルすべてを一つとして、Undoされます。
例で見てみます。
- 「A」「B」というエクセルファイルを開く
- 「A」に「あ」というテキストを追加
- 「B」に「あ」というテキストを追加
- 「A」に「い」というテキストを追加
- Undoすると、「A」の「い」が消えます
- 続けてUndoすると、「B」の「あ」が消えます
- 続けてUndoすると、「A」の「あ」が消えます
「5」~「7」の部分です。ファイル間を超えて、Undoされる仕様です。テキストエディタの場合だと、複数ファイル開いていてもアクティブなファイル内でUndoされます。この違いに出会ったときの記憶が強くあったので、書いてみました。
※パフォーマンス等の理由から仕様が決まっていると思います
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